Ｈ４年式 カプチーノ 其の二

カプチーノ其の二

カプチのフレーム、弱々しいなぁ。こうなってしまうと手で少し押すだけでもグラグラ。
押しながら話すと「ブルルン」と揺れます。
調子ずいてブルブルしてると、「寸法出てんだからイジるなぁー」と怒られたりします。

寸法を測ると、右からの入力はメンバーを伝って、左にも影響を及ぼしてました。
こういったケースではストラットタワーバーが装着されてたりすると、力がしっかり伝わってしまうため事故の際には思わぬところまでダメージを及ぼすことがあります。剛性アップが仇になることもしばしば。

押したり引いたりでおおまかな寸法までは出てきたようですが、どうもしっくり来ない様子。
あと数ミリ！　１㎜？　いや１㎜あるかないか出れば、気持ちよくOK出せるんだけどとウチの社長。
さっきまで簡単そうに人力でフレーム修正してた人のセリフに聞こえないなぁ。しかし、ちゃんと寸法でてるし。

以前にも事故歴があるクルマなので、あちこちに修復歴が見られます。
こういったクルマでしっかり寸法を出して直してやると、以前よりもクルマがシャキっとするせいか、しっかり真っ直ぐ走る様になったりすることがあります。古いクルマになってくるとボディ自体も疲れてよじれるのかもしれません。少しづつ歪んでくるのでしょう。
事故歴にあるクルマの場合、しっかりと直しきれていないケースも見受けられます。
このカプチーノも今回の事故ですっかり事故車扱いになってしまう訳ですが、もしかしたら以前よりも調子よく走れる車になる可能性も。

事故車はなにかと敬遠されがちですが、ちゃんと直してあればそれほど悪いものではないかもしれません。
直した事実よりも、どう直したかが重要なんですね。

Ｈ４年式 カプチーノ 其の一

Ｈ４年式　カプチーノ　修復してます。

対乗用車の事故で右フロント辺りをドカーンと当てられたカプチ君。
現在は、エンジン、ミッションも降ろされて修正機に載っかって着々と作業が進んでおります。

すでにかなりの勢いでバラしてしまっているので、事故当時の状態が全然想像つきませんね・・・。
少し説明しておきますと、右フロントタイヤ辺りにクルマが真横から激しくぶつかった様子で足廻りにも強くヒットし、足はグンニャリと曲がって状態でした。

軽自動車なのでさほど丈夫でもなく、ノーズが少々長めなのが災いしてかインナーも結構いっちゃってます。
年数も経ちますからあちこちサビなんかもみられて、ボディにもくたびれた様子が伺えます。

損傷は、フロントバンパーからドアまで右側面が中心でロッカーパネルにまで波及しております。
ちゃんと直さないと雨漏れが心配。

途中からではありますが、修復作業の様子を随時ＵＰしていきまつ。
最終的にはガラスコーティングまで行い、完成の予定です。